第2回 9月8日(木)
AM5:45搭乗手続きの為5:30集合と言われホテルロビーへ降りると、「シャトルバスは8:30になりました。ミアットモンゴル航空」の張り紙。その下に小さく書かれた女文字の「I'm sorry.......」の「.......」。火に油を注ぐっつうのそれは。飛行機の搭乗手続きは10:30に延びていた。最終的ににそれも延びに延び、丸1日近い遅れでの出立となる。
待ち受けていた飛行機は国内線かしらと思うようなちっちゃな子。隣にでんと構えてるシルバーに輝くノースウエスト機の下方でシジュウカラのような愛らしさである。これで飛ぶのかモンゴルへ。そこかしこであがる不安のざわめき。スタッフさんと「帰りもこんなだったらいやですね(次の仕事に差障るから遅れたりされては困る、という意味で言った)」と話してたら前のおばーちゃんが振り返り「そういうこと口に出さないで下さいっ。」とおこられた。
そんなみーちゃん(飛行機)もいよいよ待望の空の旅へ。見た目はちびっこだけど、頑張れ、昨日の分を挽回してくれ、さあ飛べ、飛ぶんだみーちゃん。と心の中で語りかける。しかしいつまで経っても飛び上がる気配はなく空港内をうろうろ滑走するばかり。機内には再びざわめき。ようやく意を決したように舞い上がったのは30分位経ってからだった。
PM3:30ようやくウランバートル着。風が爽やか。一服する間も無いまま1つ目の公演会場であるウランバートル科学技術大学へ。仕込みが丸1日遅れているのだもの。先乗りスタッフと大学生達が既に仕込みを始めてくれていた。ぱっと見ただけだと「これだけ進んでいれば大丈夫では」と思うのだが、会場の照明がいかれてるとかアンプがないとか材木がないとか脚立が低いの1台とかとかとかとか、山のように問題を抱えているらしく先は見えていない。
女性陣で市場に食料の買い出し。ウランバートルはものすごく埃っぽい街。乾燥してて風が強くて、車がばんばん走ってて。道路幅は広いが信号機が異常に少ない。運転はみな荒っぽい。何度も轢き殺されそうになる。なんと、制限速度というものが無いのだと。ありえねえ。全部高速道路?
市場はどこの国のもわくわくする。かなり広い敷地に野菜、果物、肉、乳製品、菓子、衣類、雑貨、生活に要るものなんでも。ただし野菜は根菜はあるが青菜が殆ど無い。あってもくったくたである。作ってないので中国からの輸入。だからそうなってしまう模様。ソーセージうまし。かっちんこっちんの駱駝のチーズはヨーグルト味。見た事無い真っ黒なプラムのような果実。皮を剥がれて逆さ吊りになった羊。羊のレバーペーストが気に入った。馬乳酒デビューも果たす。
スリが多いから絶対に一人になるなと注意を受けていた。女4人で立ち止まり物色してると、なんか男の人がじわじわと側に摺り寄って来る。ガンたれるとすぐ離れて行くのだが。一度乳をさわられた。未遂は何度も。痴漢も多いのか?と訊くと「痴漢なんかいない。それは全部スリ。」と言われる。でもかなり判り易いぞ。本当にスれるのか?それで。他国の(日本も)スリは、近付かれた、なんて気取らせたりしないぞあんまし・・・。
食事時恐ろしいことが発覚する。芝居のパンフの、殆ど丸々1頁分の文章がごそっと抜け落ちて白いまんま刷り上がって来ているのだ。抜けてるのは一番重要な解説文。日本公演時ですら「話がわからねー。」と多々言われたこの舞台、台詞も大半日本語を使う為少しでも内容が伝わるようにかなり細かく、ストーリー、テーマ、モチーフなどを出来る限り記したその部分が、入ってないのである。
一瞬にして険悪になる食卓。
明日は本番。まだまだいろいろあるに決まってる。乞うご期待、乞うご期待、と自分に言ってみる。

左、やっと飛び立つモンゴル行きの案内板、便名のところに「昨日便」と・・・
右、モンゴルでの宿(ゲストハウス)での寝て一畳の私の個室
